機器型式:DSCN-101A

ME機器の接地線抵抗および電源コード抵抗の測定・診断

電源ケーブルチェッカーカタログ
・電源コードの抵抗診断電源コードの抵抗診断

 

・電源コードを取り外せない機器の接地抵抗診断電源コードを取り外せない機器の接地抵抗診断

 

・3Pテーブルタップの抵抗診断3Pテーブルタップの抵抗診断

 

なぜ電源コードの抵抗測定が必要なのか?

①抜き差し、ねじれ、経年劣化により接触不良断線が発生する可能性があります。

電源コードの接触不良

 

②アースラインの抵抗値が大きいと感電の危険があります。

JST T0601(対応国際規格 IEC 6060-1)
医用電気機器-第1部:安全に関する一般的要求事項抜粋> 抜粋

■インピーダンスおよび通電能力
機器電源ソケットを備えたME機器の場合、機器電源ソケットの保護接地刃と
保護接地した全ての部分との間のインピーダンスは、0.1Ωを超えてはならない。

  ↓

要約するとアースラインの抵抗は0.1Ωを超えてはならない、という事です。
この目的は、ミクロショック防止(許容値:0.01mA)のためです。
 ※心臓に直接接触した場合に心室細動を起こす0.1mAの 1/ 10

<保護接地抵抗測定> カテゴリ別判定基準
カテゴリ 医用室(例)
医療処置内容
等電位接地 保護接地 カテゴリ別
JIS T 0601、JIS T 1001判定基準
A 手術室、ICU、CCU、NICU、心カテ室

電極等を心臓区域内に挿入、
または接触し使用する
JIS T 0601、JIS T 1001判定適用
・電源コード間 0.1Ω以下
・ME機器 GND-コードプラグ間 0.2Ω以下

※ミクロショックの危険あり
B GCU、SCU、RCU、MFICU、HCU、
リカバリ室、救急処置室、内視鏡室
重症者人工透析室

電極等を体内に挿入、または接触し
使用するが心臓には適用しない
必要に応じ 各医療機関の実態に即した院内基準を
設ける事を推奨いたします。
例)電源コード、および
  ME機器 GND-コードプラグ間 1.0Ω以下 等

※ミクロショックの懸念あり
C LDR、分娩室、RI・PET室、MRI室、
一般人口透析室、X線検査室、CT室

電極等を使用するが、体内に適用する
ことのない医用室
必要に応じ 各医療機関の実態に即した院内基準を
設ける事を推奨いたします。
例)電源コード、および
  ME機器 GND-コードプラグ間 1.0Ω以下 等

※ミクロショックの懸念あり
D 病室・診察室、検査室・処置室

患者に電極等を使用する事のない
医用室
必要に応じ 各医療機関の実態に即した院内基準を
設ける事を推奨いたします。
例)電源コード、および
  ME機器 GND-コードプラグ間 1.0Ω以下 等

※ミクロショックの懸念あり

参照:病院電気設備の安全基準 JIS T 1022


ある医療機関で実際に使用している電源ケーブル100本の接地線抵抗値を検査した結果、
6割のケーブルが0.11Ω以上だった、というデータもあります。

接地線抵抗測定結果のデータ

電源ケーブルチェッカーを使うメリット

ある医療機関では毎日の医療機器返却台数が30~50台になります。
外観の異常はわかりやすいですが電源コードの抵抗値は測定が必要となり、
これを市販のテスターで測定しようとすると大変な労力を伴います。

仮にテスターで抵抗値を測定しようとした場合も以下のような問題があります。
 ①プローブと端子の接触が不安定
 ②接地線E、電源線L、電源線Nの合計3回測定が必要
 ③接地線の抵抗測定が不正確
 ④準備から測定完了まで時間が掛かる
 ⑤専門的な知識を持った人でないと測定できない

テスターで接地線抵抗測定

電源ケーブルチェッカーを使う事でテスター測定の問題点を一気に解消する事が出来ます。

 ●ケーブル差込式の製品設計により安定した体勢で測定
 ●ケーブル差込式とすることで電源線2本と接地線1本を1度に測定
 ●高精度の4端子測定法を採用する事で接地線抵抗を正確に測定
 ●10秒程度で抵抗測定完了
 ●ケーブルを差し込んで測定スイッチを押すだけなので誰でも使える
 ●乾電池式なのでどこでも使える

DSCN-101Aを使うメリット①
DSCN-101Aを使うメリット②

 

デモ機の貸出もしております。お気軽にご連絡ください。

 

製品仕様

型式 DSCN-101A
名称 電源ケーブルチェッカー
用途 機器の電源コードの抵抗値測定
測定対象 ①接地極のある3Pタイププラグの電源コード
②機器から外すことのできない3Pタイププラグの電源コード
測定チャンネル数 1チャンネル
測定方法 交流4端子法による抵抗測定
測定レンジ 10Ωまで
分解能 0.001Ω
確度 読み値の±5%
測定電圧 5V
周波数 AC 1kHz
判定基準 <電源コード>
接地極抵抗値が0.1Ω以下:OK、0.1Ωを超える:NG
接地側極および電圧側極抵抗値が5Ω:OK、5Ωを超える:NG

<外部端子>
接地線極抵抗値が0.2Ω以下:OK、0.2Ωを超える:NG
 ※接地極側と電圧側極は測定しません
判定結果表示方法 LED表示(正常:緑点灯、異常:赤色点灯、未接続:赤色点灯)
使用環境 / 保管環境 結露、油煙、腐食性ガス、導通性塵埃などが無い事
周辺に高電圧機器が無い事
室温 5℃~40℃
付属品 9V 006P型乾電池 x 1、テストコード x 1、
外部コード x 1、綿棒 x 1
電源 9V 006P型乾電池 x 1(DC9V)
寸法 / 質量 W177.8 x H69 x D93.2 mm / 約490g(電池含む)
保証期間 ご購入から1年間

電源ケーブルチェッカー使用方法